海外パビリオン
トロンプロジェクトの成果は海外でも受け入れられて使われています。海外パビリオンでは、日本国外での活動を紹介いたします。
本年はこれまで同様IEEE Consumer Technology Society(CTSoc)に論文セッションの技術協賛をいただきました。IEEEとCTSoc共同の広報ブースがこのコーナーにあります。
Covid-19のために2年間海外からの参加展示はありませんでしたが、今年はRepublic Polytechnic(シンガポール)and Custommedia(マレーシア)の参加があります。他の海外パートナーの活動もビデオやポスターでご紹介します。
日英の通訳を致しますので質問があればお気軽に声をおかけください。
IEEE / Consumer Technology Society
TRONプロジェクトのリアルタイムOS(ITRON仕様OS、T-Kernel、ならびにその派生バージョンなど)は広く世界中で使われているコンシューマ向け製品に過去20年間以上使われています。この分野のTRONプロジェクトの寄与は広く知られています。このため、本シンポジウムの主催者がIEEE Consumer Technology Societyにコンタクトをした際に技術協賛を快諾していただくことができました。
2022 TRON Symposium(TRONSHOW)は IEEE Consumer Technology Society(CTSoc)の技術協賛を受けて開催されています。
TRON Forumは感謝の意を表して、CTSocの紹介をさせていただきます。
(以下はhttps://ctsoc.ieee.org/about.htmlの内容を許可を受けて翻訳し、掲載しております。)
Consumer Technology Society(CTSoc)はIEEE 傘下の団体で、電子工学ならびにコンシューマエレクトロニクスに関連のあるすべての学問の理論と実践の進歩に努め、現在5,000 人を超えるメンバーの高いプロフェッショナル意識と地位を維持する活動を行っています。本団体はコンシューマエレクトロニクス産業における主要な技術団体としての地位を長く維持して来ました。CTSoc は国際的な団体で、その出版物、講演資料は世界中の研究者によって書かれています。本団体の活動は、本団体メンバーの関わる広範な技術分野と商業的展開を反映するメンバーが構成する運営委員会(Board of Governors)によって方向づけられます。
CTSocの扱う技術分野は、昔はテレビ、家庭向けオーディオ機器と家電製品に限定されていましたが、今では先端エレクトロニクスが消費者向け製品にもたらした影響を反映して広範なものになっています。その結果、コンシューマエレクトロニクスの分野での新規技術は、CTSocのメンバーが解決しようとしている様々なチャレンジに密接に関係しています。これらの新規技術の事例は、情報の配布を容易にするデバイスとネットワークから始まりわれわれの生活を安全かつ便利にする技術、例えばインテリジェントカーナビゲーションならびに自動車制御システム、に至るまで広範な分野でみることができます。
本団体のメンバーの興味は次のようなところにあります:コンシューマの観点から一般の娯楽、ビデオとオーディオエンターテインメントエレクトロニクス/情報家電と通信システム/対話型情報表示システム(ビデオ受信機・ビデオ信号 生成・処理・分配装置等)/TV プロジェクタ/デジタルカメラ(静止画・動画)/HDTV 等の最新型TV/パーソナルコンピュータのハードウェア・ソフトウェア/ホームオートメーション、セキュリティ/電話と付属機器/電子ゲーム、玩具/デジタルオーディオシステム/オーディオ、ビデオ記録システム/設置型、携帯、持ち運び型オーディオシステム/携帯電話・パーソナル通信端末/音楽電子機器/ホームヘルスケア電子機器。
IEEEとの協力
IEEE Standards Association(IEEE-SA)はIEEEの標準作成団体です。
IEEE-SAとトロンフォーラムはTRON Forum が公開しているμT-Kernel 2.0仕様をIEEE標準にするための活動を行なうことに2017年に合意しました。
この標準活動はIEEE-SA 内でP2050という名称で2017年12月より正式に開始されました。議論を経てIEEE Standard for a Real-Time Operating System(RTOS)for Small- Scale Embedded Systems は正式に標準となり IEEE Std 2050-2018として2018年8月に公開されました。このIEEE-SA においての標準活動は、2016年のIEEE Consumer Electronics Society(現在のCTSoc)との姉妹団体としての正式合意に続き、トロンフォーラムが世界の標準団体とオープンに活動を進めている一環です。
IEEE-SAの標準に貢献できたことをトロンフォーラムは光栄に思います。
標準化を行うことにより、私たちの生活や仕事、コミュニケーションなどにおける様式を変えるような様々な製品やサービスの機能性や相互運用性が高まります。
IEEE-SAはIEEE 組織の一部門で、IEEEにおける標準化活動を行います。IEEEの標準化プロセスは公開されており、参加者に対して手続きの正当性、開放性、コンセンサス、バランス、そして審判請求権を守ることにより、常に公平で民主的な手段で達成されます。
現在IEEEでは1,000件以上のスタンダードが実用化され、500件以上が開発中です。